４８．西暦２８年２月２０日（金）まで山上でイエズスが集中講義を行ないました（前半）
聖マタイは、垂訓の山のイエズスの講義の前半を羊皮紙に書きました。
イエズスは使徒と大群集に教えました。（マタイ５：１３-６：８）
「あなたがたは地の塩です。塩がその味を失ったならば何で塩気を取り戻すつもりですか。その塩は役に立たないので外に投げ捨てられて人に踏みつけられるだけです。あなたがたは世の光です。山の上の町は隠すことが出来ません。灯かりをともす時に枡の下に置く者はいません。燭台の上に置くものです。そうすれば家中の人々のために照らします。そのようにあなたがたの光を人々の前で輝かせなさい。そうすればあなたがたのよい行ないを見て人々が父なる神を褒め称えるでしょう。」
「あなたがたはわたしが律法や預言者の教えを廃止するために来たと思ってはなりません。わたしはそれを成就するために来たのです。あなたがたに言います。天地が続く限り律法の一点一画が変わることはなくその全てが成就されるでしょう。だから小さな掟だからといってそれを無視して、また、そうするように人々に教える者は天の国で最も小さな者になるでしょう。しかし、その全ての掟を守りそうするように導く者は天の国で偉大な者になるでしょう。あなたがたに言います。あなたがたが律法学者やファリサイ派の人々以上に神の意思を行なわないならばあなたたがたは決して天の国に入ることは出来ないでしょう。」
「昔の人々は『殺すな。人を殺した者は同じ裁きを受ける。』と命じられました。しかし、わたしは言います。兄弟に対して怒る者は裁きを受けます。兄弟に『愚か者』と言う者はサンヘドリンに引き渡されて『ばか者』と言う者は地獄に落とされます。だからあなたが祭壇に供え物を捧げる時は、もし兄弟が何か恨みを抱いているのを思い出したならば行って彼と和解して戻って来てから供え物を捧げなさい。また、あなたを訴える人と行く時は途中で早く和解しなさい。そうしなければ彼があなたを裁判官に渡して、裁判官は下役に引き渡してあなたを牢屋に入れるでしょう。わたしは言います。最後の硬貨を支払うまであなたは決して牢屋から出ることが出来ません。」