第44章
弟子たちは町に買い物に出かけました。聖ヨハネはイエズスと共に井戸の傍にいました。
イエズスは長旅に疲れて井戸の傍らの塀に腰掛けました。(ヨハネ4:1-42)
昼の12時頃、サマリアの女が水汲みにやって来たのでイエズスが言いました。
「水を飲ませてください。」
サマリアの女は言いました。
「ユダヤ人のあなたがサマリア人の私にどうして水を飲ませてくださいとおっしゃるのですか。」
ユダヤ人とサマリア人は些細なことで言い争っていました。
イエズスが言いました。
「あなたが神の賜物を知っており、また、『水を飲ませてください。』と頼んだのが誰かを知っていればあなたの方からその人に願うだろうし、その人はあなたに生ける水を与えたでしょう。」
サマリアの女は言いました。
「主よ、あなたは水を汲む道具をお持ちではありません。井戸はとても深いのですよ。どこからその生ける水を汲んで来るのですか。あなたは私たちの先祖聖ヤコブよりも偉いとでも言うのですか。聖ヤコブはこの井戸を私たちに与えて、彼と子供、また、家畜さえもこの井戸水を飲んだのですよ。」
イエズスが答えました。
「この水を飲む人たちは再び喉が渇きます。しかし、わたしが与える水を飲む人は永遠に渇くことがありません。それどころかわたしが与える水はその人の中で泉となって永遠の命に至る水が湧き出るのです。」
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。