１８．西暦９年４月９日（火）、両親は主を神殿に見出しました

　１年が３６５．２５日の西暦９年４月６日（土）の日没後、安息日が明けたのでナザレトの人々は夕食を済ませるとエルサレムから旅立ちました。
　私は、安息日にエルサレム神殿で羊を生贄として捧げたのかどうかを調べました。すると安息日の方が平日よりも多くの羊や鳩を生贄として捧げている文献がありました。
　ナザレトの人々はオリーブ山で生贄の羊を食べました。そして、日没後、男性のグループ、女性のグループに分かれてナザレトに旅立ちました。
　ところが少年イエズスはエルサレムに残っていました。両親は少年イエズスがエルサレムに残っていることに全く気付きません。
　両親は同郷の人たちの中にイエズスがいると思い込み１日の旅を終えてから親戚や知人たちに少年イエズスの居所を訊ねました。だが、どうしても見つからなかったのでイエズスを捜しながらエルサレムに引き返しました。
　この表は、西暦９年４月６日（土）～４月９日（火）の月の天文学データです。

「両親は主を神殿に見出した」はロザリオの祈り「喜びの玄儀」の第５玄儀です。
　西暦９年４月９日（火）、聖母マリアは２９歳７ヶ月１日齢でした。
　イエズス・キリストは１２歳３ヶ月１５日齢でした。
　１年が３６５．２５日の西暦８年、１年が３６５．２５日の「ユダヤ人の古い太陽暦」から「１３日間」を削除する改革がありました。「１３日間」を削除した月は１７日間で１ヶ月でした。１７日間と少な目なのですがそれでも１ヶ月として計算しました。
　第１７章に書いたように１年が３６５．２５日の西暦９年の過越祭最終日の西暦９年４月６日（土）、安息日、イエズスが成人式の試験を受けました。
　３日後、１年が３６５．２５日の西暦９年４月９日（火）（「主を神殿に見出した」４月９日はカトリック教会の祭日候補：日付確定で祭日）、両親はイエズスが神殿の境内で学者たちに取り囲まれ座って学者たちの言葉に受け答えしているのを見つけました。イエズスのみことばを聴いた群集はその賢い受け答えに驚きました。両親はイエズスを見て驚きました。
　聖母マリアは言いました。（ルカ２：４３-５１）
「あなたはどうしてこのようなことをしたのですか。お父さんも私も心配してあなたを捜していたのですよ。」
　イエズスが答えました。
「どうしてわたしをお捜しになったのですか。わたしが父の家にいるはずだとご存じなかったのですか。」
　両親はイエズスが言った意味が分かりませんでした。イエズスは両親と一緒にナザレトに戻って両親に仕えました。聖母マリアはこれらの出来事を深く黙想しました。
　聖ルカはルカ福音書第２章４４節～４５節に次のように書きました。
　両親は同郷の人たちの中にイエズスがいると思い込んで１日の旅を終えてから親戚や知人の間を捜し回りました。だが、見つからなかったので両親はイエズスを捜しながらエルサレムに引き返しました。そして３日目に両親はイエズスが神殿の境内で学者たちに取り囲まれて座り学者たちの言葉に受け答えしているのを見つけました。
「３日後」と「３日目」（イエズスの不在に気付いてから）は日付に１日のずれを生じます。だから西暦９年４月６日（土）、安息日の場面から計算して私は「３日後」と書きました。
　本章の日付の決定のために私が第１２章で確定した「イエズス・キリストの生年月日」、そして聖ヨゼフが１０人の試験官に紹介したイエズス・キリストの年齢が役立ちました。
「（１２歳）３ヶ月と１２日前、かれは年ごろに達したら律法が規定する年齢に達しました。」

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