西暦２７年１１月後半、サンヘドリン（衆議会）はイエズスの人気に嫉妬しました。それでサンヘドリンは会合を開いて「エルサレム神殿からのイエズスの追放」を決議しました。
サンヘドリンが会合を開いた夜、ファリサイ派に属している聖ニコデモがゲッセマニの宿舎にやって来て言いました。（ヨハネ３：１-２１）
「ラビ、私たちはあなたが神の元から来られた先生だと知っています。なぜならば、あなたがなさっている業は神が共におられないと出来ないからです。」
　イエズスが言いました。
「あなたに言っておきます。人は上から生まれなければ神の国に行けません。」
　聖ニコデモは訊ねました。
「人は年を取ってからどうして新たに生まれることがでるでしょうか。再び母の胎内に宿って生まれるのですか。」
　イエズスが答えました。
「あなたに言っておきます。人は水と霊によって新たに生まれなければ神の国に入ることが出来ません。肉から生まれた者は肉で霊から生まれた者だけが霊なのです。わたしは『あなたがたは上から生まれなければならない。』と言いましたが驚いてはいけません。風は思いのままに吹きます。あなたがたはその音を聞きますがそれがどこから来てどこに行くのかを知りません。霊から生まれた者もそれと同じです。」